第41代横綱

千代の山 雅信

 北海道出身の最初の横綱である。双葉山の弟子になりたいという希望を持っていたが、角界一の出羽海部屋に入門した。戦中戦後の食糧難の時代だったが「大柄で将来が期待される千代ノ山にメシを喰わせろ」という部屋の協力で体はさらに大きくなっていった。新序から16連勝の快進撃でわずか7場所目にして入幕を果たす。戦後入幕第1号となった千代ノ山は新入幕の場所で10戦全勝を記録した(優勝は番付上位の羽黒山)。その後も勝ち進んだ千代ノ山は昭和24年10月場所に新大関として登場、13勝2敗で優勝した。翌場所も優勝したが時期尚早と横綱は見送られた。3度目の優勝で横綱昇進となった千代ノ山だったが成績は振るわず、昭和28年3月場所6日目に大関からやり直したいと横綱返上を申し出た。慰留された千代ノ山は体調を整え、翌年には千代の山に改名して連続優勝を果たした。引退後は出羽海相続争いに敗れ後継の可能性がなくなった後、分家許さずの出羽海部屋から独立して九重部屋を興した。出羽一門を破門されて高砂一門に入った九重部屋は、初めての場所となった昭和42年3月場所で幕内で大関北の冨士が十両でも松前山が優勝というこれ以上ないスタートとなった。飛行機に乗せてやるからと千代の富士を騙して入門させたのもこの人。千代の山・北の富士・千代の富士と継がれた九重部屋は平成11年1月場所の千代大海の優勝で通算50回目の優勝、本家であった出羽海部屋の優勝回数を抜き去った。優勝6回。


年月成  績決定戦金 星
26. 9○○○○○●○●○●○○●●●
27. 113□○○○○○○○○○○○●○●
27. 510●●○○○○○○○●●●○○○@二瀬山 I大内山
27. 911○●○○●○○○●○●○○○○A琴 錦 D名寄岩 H千代山
28. 1○●■ややややややや○●○●○A若ノ花
28. 3○●●●●■やややややややややB二瀬山 C清水川 D若ノ花
28. 515ややややややややややややややや
28. 911○○○○○●○○○●●○●○○E琴 錦
29. 110○○○○○○●○○●○●●●○F松 登 I琴 錦
29. 310○●●○○□○○●○○○●○●A国 登 B若瀬川
29. 512○○○○○○○○○●●○●○○
29. 912○○○○○○○○●○●○○○●
30. 112○○○○○●●●○○○○○○○E双ッ龍 F琴ヶ濱 G朝 潮
30. 313○○○○○○○○○●○○○○●I朝 潮
30. 5○○○○●○○○●●●●●○●D安念山 H琴ヶ濱
30. 910○○○○○○●○○○△●○●●F安念山
31. 110○○○○■やややややややややや
31. 3○○●○○○○●●○●●○●●
31. 511○○●○○○○○●●○○●○○B双ッ龍
31. 915ややややややややややややややや
32. 115○○○○○○○○○○○○○○○
32. 310●●○○○○○○○○●○○●●@時津山 A安念山
32. 515ややややややややややややややや
32. 9●○●○○●○○●●●●■やや@時 錦 B三根山
32.1115ややややややややややややややや
33. 112○○●○○○○○●○○○○●○B岩 風
33. 312○○○○○●○○○○○○●●○E玉乃海
33. 512○○○○○○●○○●○○○●○F時津山
33. 715ややややややややややややややや
33. 910○●●●■ややややややややややA玉乃海 B北の洋 C房 錦
33.1115ややややややややややややややや
34. 1●□○○●■ややややややややや@若秩父 D房 錦
239勝103敗 1分137休、勝率.699、在位32場所配給34個