第49代横綱

栃ノ海 晃嘉

 177cm、106kgの小柄ながら、スピードと運動神経のよさを活かし、両前褌を取って前に出ながらの出し投げや切れ味のいい足技で、大型力士の柏鵬に対抗した。幕下から十両のころは納谷(大鵬)に4連勝している。入幕してからは手首や足首のケガで番付を落としたこともあったが着実に上位に上がっていった。そして昭和37年5月場所、大鵬を鮮やかに渡し込むなど14勝を挙げての初優勝、場所後に栃光とともに大関に昇進した。大関9場所目に優勝、翌場所も13勝を挙げると、尚早論も出るなか横綱昇進が決まった。横綱2場所目に優勝を果たしたが、腰椎分離症となり、横綱ながら3場所連続8勝7敗など悲惨な成績を残すこととなる。その後も上腕二頭筋断裂、筋膜ヘルニアなどの重傷で技能横綱としての花を咲かせぬまま、28歳の若さで引退した。上腕の筋肉が切れた箇所は触ると直接に骨を触れる状態になっていたという。横綱時代は出場した全場所で金星配給して勝率も6割以下という成績だが、技能相撲という点から見ればこの人を上回る人はいないほどの力士だった。僕が国技館で入場の列に並んでいる時にたまたま横を歩いていたが、本当に小さな体だった。優勝3回。


年月成  績金 星
39. 310●●○○○○●○○○○○●●○@羽黒川 A岩 風 F開隆山
39. 513○○●○○○○○○○○○○●○B沢 光
39. 711●○●○●○●○○○○○○○○@若秩父 B広 川 D大 豪 F青ノ里
39. 9○○○●●○○●●○○○●○●C岩 風 D若 浪 G開隆山 H清 國
39.1112●●■やややややややややややや@大 豪 A富士錦
40. 1○○○●●○○●□●●●●○○D開隆山 G大 豪 J清 國
40. 3○○○●○●○○●●○●●●○C玉乃島 E若杉山 I大 豪
40. 5●●○○○○○○○●●●○●●@海乃山
40. 7●○○○○○○●○●■やややや@若秩父 G大 豪
40. 910●○○○○○●○●○○○●○●@長谷川 F玉乃島
40.11○●●○○○○●●●■ややややG若天龍
41. 115ややややややややややややややや
41. 310●○●○○●○○○●●○○○○B清 國 E富士錦
41. 511○●●■やややややややややややB富士錦
41. 715ややややややややややややややや
41. 915ややややややややややややややや
41.11●○●○●●■@禊 鳳 B長谷川 D豊 國 E義ノ花
102勝69敗76休、勝率.596、在位17場所配給33個