第63代横綱

旭富士 正也

 「津軽なまこ」と呼ばれた柔らかい体と天性の相撲勘で横綱になったが、まるでやる気の無い顔の通りほとんど稽古をしなかった。もし稽古熱心だったらどれほどの力士になったのだろう。大関時代の昭和から平成にかけて、12勝・12勝・14勝・13勝・13勝(決定戦敗退が2回)というハイレベルな成績を残しているが、双羽黒事件のあおりから横綱昇進基準が厳しくなっていたこともあってか、横綱に挙げてもらえなかった。そして膵炎を再発し、一転して5場所連続1ケタ勝利が続く。このまま終わりかと思われたが突如として連続優勝で横綱となった。新横綱場所は千秋楽まで優勝を争い、5場所目に千秋楽に小錦に連勝して横綱初優勝を果たす。しかしそのあとは曙・貴花田・若花田ら勢いのあった若手の踏み台となる格好で在位9場所で引退となった。安治川親方となり一時期「大相撲ダイジェスト」の解説をしていたが、やる気が無さそうだったためだろうか、最近はやっていない。優勝4回。


年月成  績決定戦金 星
2. 913○○○○○○○○○○○○●○●
2.1112○○○●○●○○○○○○○●○C安芸島
3. 111○●○○○○○●○○○○●○●A 曙
3. 311○●○●○○○○○○●●○○○A安芸島 C貴闘力
3. 514○○○○●○○○○○○○○○○D安芸島
3. 7●○●○●○●○○○●○○●●D 曙  J琴富士
3. 9○●○●●■やややややややややA若花田 C三杉里 D久島海
3.1115ややややややややややややややや
4. 1●●●■A安芸島 B若花田
71勝29敗24休、勝率.710、在位 9場所配給12個