第67代横綱

武蔵丸 光洋

 アメフトで鍛えた体で出世は早かった。とんとん拍子で幕内上位まできたが、大関を前にしてもたつく。貴ノ浪と同時に大関昇進し、3場所目には入門から史上最短全勝優勝を達成、横綱近しと思わせた。稽古場では圧倒的な強さを見せ、本場所でもそこそこの成績を残していたが、貴乃花には全く歯がたたず、チキンハートと大きくなり過ぎた体で成績は下降していった。平成8年九州場所、貴乃花不在の混迷場所を11勝ながら優勝決定戦3連勝で制した。平成11年の春夏を連続優勝して、琴櫻と並ぶ大関在位32場所で横綱昇進を果たす。幕下時代に1回負け越しただけで、入幕以降も勝ち越しを続け横綱に登りつめた。体は丈夫なので心配の種は太り過ぎだけであったが、平成12年初場所前の栃東との稽古で左手手首を傷めた。その影響で初土俵以来初めての休場となった。連続勝ち越し55場所(史上1位)、幕内連続勝ち越し49場所(北の湖に1場所及ばず)や、連続出場などの記録がストップした。平成12年の秋場所を14勝で優勝し、11勝〜15勝の5通りの星で優勝を果たすという史上初の珍記録を達成。安定した成績だが優勝決定戦で6度も敗退(うち貴乃花に4敗)するなど勝負弱さもあってなかなか優勝回数は伸びていかない。体重増加により動きが緩慢になり平成13年秋場所では1場所5個の金星配給という史上初の不名誉な記録を作ってしまった。平成14年9月に復活を目指す貴乃花を相星決戦で下して優勝した。左手首のけがを手術したが6場所連続休場後の平成15年九州場所で引退を表明した。帰化して本名も武蔵丸光洋だが、武蔵丸という名字はいかがなものか。優勝12回。


年月成  績決定戦金 星
11. 712○○●○○○○●●○○○○○○B安芸島
11. 912○●○○○○○○○○●○○●○A栃 東 J湊富士
11.1112●○○○○○○●●○○○○○○H寺 尾
12. 111○●○■やややややややややややA琴 龍
12. 311○●○○○○○○○●○○○●●
12. 515ややややややややややややややや
12. 710○●○○○●○●○○○○●●○
12. 914○○○○○○○○○○○○○○●
12.1111○○○○○○●○□○●○○●●F千天山 J琴光喜
13. 114○○○○○○○○○○○○●○○
13. 312○○●○○○●○○○○●○○○B千天山 F琴光喜
13. 513●○●○○○○○○○○○○○○B隆乃若
13. 712○○○○○○○○○○●○●●○
13. 9○○○●○●●○●○●○○○●C琴光喜E朝青龍F海鵬H玉春日J栃乃洋
13.1113○○○○○○○○○●○○○○●I大 善
14. 111●○●■やややややややややややB旭鷲山
14. 313○○○○○○○○○○●○○○●
14. 513○○○○○○○○○○○○●○●
14. 710○○○●○○○○○○○●●●●C栃乃洋 L霜 鳥
14. 913●○○○○○○○○○○○●○○
14.11○○○○●■やややややややややD貴ノ浪
15. 115ややややややややややややややや
15. 315ややややややややややややややや
15. 515ややややややややややややややや
15. 7○○●●●■やややややややややB安美錦 C貴ノ浪 D高見盛
15. 915ややややややややややややややや
15.11○●●○●○●■B栃乃洋 D玉乃島 F土佐海
216勝67敗115休、勝率.763、在位27場所配給26個